HOME >> はなしの名どころ >> prev 天王寺区 next
天王寺区   
圓朝地名図譜
○『こゝが眞田山だつか、櫻の木は何處におまつしやろ 
△『探して見い、三光さんの裏手やろ
○『えらい妙やな、三光なら表の櫻がある筈や、それが裏にあるとは、さては鬼に食はれたか
 (桂花團治 「眞田山」)
  『落語全集』,大文館書店(1932)

「アレが淡太郎の木像や」
「コレだすな万さんとこの子を取りよったのハ」
「ナニが」
「ガタロ(河童)の極道だすか」
「淡路屋太郎兵衛という、紙屑問屋の旦那や、天王寺が大火で焼けた時、五重の塔を一建立で、建立しなはった、その木像が残してあるのや」
 (笑福亭松鶴(5) 「天王寺詣り」)
  五代目笑福亭松鶴編,『上方はなし』(上),三一書房(1971)

地点名 この1題・登場回数 位 置 備 考 写真と撮影年月
天王寺区 うどん番外地・けつねの墓場(角川中島らも1:01) 1件1題 (上方1件) 天王寺区 "天王寺区の南の方やとだけ言うておきましょう"(うどん番外地・けつねの墓場)      
天王寺公園 菊江仏檀(三一上方2:04) など 3件2題 (上方3件) 天王寺区茶臼山町 1903年に開かれた内国勧業博覧会の跡地.慶沢園は住友家の本邸跡で,市に寄贈された.有料庭園.
"私が夜おそうに天王寺の公園の近所を通りましたら、鉄管の中で寝てるお方が仰山おました"(菊江仏檀)
天王寺公園 9803
天王寺動物園 動物園(創元米朝4:14) など 5件5題 (上方5件) 天王寺区茶臼山町 1915年開園の市立動物園.開園時より面積を広げて現存.
"行く先は動物園や。ああ天王寺の。そんな良えとこやない"(動物園)
天王寺動物園 9803
武徳殿 天王寺詣り(新和上方復刻:01) 1件1題 (上方1件) 天王寺区茶臼山町 天王寺動物園の北側あたりにあった.
"この正面が天王寺公園、動物園に武徳殿"(天王寺詣り)
     
公会堂 天王寺詣り(新和上方復刻:01) 1件1題 (上方1件) 天王寺区茶臼山町 天王寺公園内.中之島から移設された.現在のパンダ舎のあたりという.
"公会堂に勧業館"(天王寺詣り)
     
市民博物館 天王寺詣り(新和上方復刻:01) 1件1題 (上方1件) 天王寺区茶臼山町 大阪市民博物館.1919(大正8)年天王寺公園に建設.
"高みにあるのが市民博物館"(天王寺詣り)
     
大阪美術館 天王寺詣り(新和上方復刻:01) 1件1題 (上方1件) 天王寺区茶臼山町 大阪市立美術館.1936年開館なので,噺のセリフではまだ建設中.建物は現存.
"建築中の鉄骨は大阪美術館"(天王寺詣り)
大阪市立美術館 0506
勧業館 天王寺詣り(新和上方復刻:01) 1件1題 (上方1件) 天王寺区茶臼山町 天王寺公園内.位置は未詳.
"公会堂に勧業館"(天王寺詣り)
     
天王寺駅 伊勢音頭(近代文藝捕物:07) 1件1題 (上方1件) 天王寺区 1889(明治22)年開業,大阪鉄道.大阪南方,和歌山,奈良方面のターミナルだった.コンコースには,四天王寺にちなんだらしい金色の天人が宙を舞っていた.キンがすれる〜.「狸の化寺」を思い出して吹き出した.
"掏摸が刺したてかい?そうでんねん、天王寺の駅前で"(伊勢音頭)
天王寺駅コンコース 0911
茶臼山 天王寺三題-悟り坊主(創元米朝3:16) など 11件6題 (上方11件) 天王寺区茶臼山町 茶臼山古墳.大阪冬の陣では徳川家康,夏の陣では真田幸村が陣を敷いた.ここも公園の有料部分になった.
"あらいつも茶臼山辺から出てくる乞食坊主や"(天王寺三題-悟り坊主)
茶臼山 0508
雲水 大阪名所 四季の夢(三一上方2:31) 1件1題 (上方1件) 天王寺区茶臼山町 黄檗宗邦福寺.河底池を望む崖上にあり,普茶料理を供したが,昭和の時点ではもう廃れていたよう.現在は朝鮮系の統国寺となる.隣接して普茶料理の阪口楼がある.
"茶臼山を見がてらに、雲水で普茶でチョッと一盞飲みましょうか"(大阪名所 四季の夢)
統国寺 0506
正念寺 鷺捕り(初代桂春団治落語集, 講談社 (2004)) 天王寺区:架空 桂春團治(1)の「鷺捕り」.茶臼山のそばで,サギやらが集まる.
"ご案内でやすが茶臼山、今は正念寺いう寺はござりませんけど"(鷺捕り)
     
逢坂 天王寺詣り(三一上方1:12) など 7件3題 (上方7件) 天王寺区逢坂1,2 逢坂(おうさか).合邦ヶ辻から天王寺にかけて上る坂.真田幸村戦死の地.
"ここが逢阪合邦ヶ辻や、この高台の寺が一心寺"(天王寺詣り)
逢坂 0411
安居天神 天神山(三一上方2:11) など 8件2題 (上方8件) 天王寺区逢坂1 逢坂北側.境内にかんしづめの井(安居の清水)がある.社殿脇に狐の穴のようなものが祀ってあった.
"一心寺を出ますと、向かいが安居の天神さんへ、ぶらぶらと参りました"(天神山)
安居天神 0506
天神山 天神山(三一上方2:11) など 9件5題 (上方9件) 天王寺区逢坂1あたり 安居天神付近.「天神山」,狐を捕まえる場面.
"恋しくば 尋ね来てみよ 南なる 天神山の 森の中まで"(天神山)
     
一心寺 片袖(騒人名作03:10) など 15件7題 (上方15件) 天王寺区逢坂2-8 安居天神の向かい.山門が強烈な意匠になった.へんちきの源助が花見ならず,墓見に来る.墓域が広く,断酒の守り神本多出雲守や林家染丸ら芸人の墓があったりして,墓見には事欠かない.
"娘が死んだ時に一心寺へ葬る時に後に心が残らぬようにと着せてやった裾模様の片袖やないか"(片袖)
一心寺 0506
庚申堂 播州巡り(三一上方2:06) など 3件3題 (上方3件) 天王寺区堀越町2 浪花の「庚申待」.庚申の晩,夜明かしして,三尸の虫が体内を出て閻王に悪事を報告するのを防ぐ.
"一つは大阪天王寺の庚申堂にある"(播州巡り)
庚申堂 0506
天王寺(町) 五人裁き(三一上方2:24) など 2件2題 (上方2件) 天王寺区,阿倍野区,西成区 蕪が名産.天王寺村は阿倍野区など広い範囲.芸人村"てんのじ村"碑は西成区山王1の高速ガード下,鉄条網に囲まれ風情ないことこの上ない.
"私は天王寺村の百姓で大体の作物の善し悪しは解ってます"(五人裁き)
     
天王寺 弱法師(創元米朝7:19) など 44件34題 (東京8件, 上方36件) 天王寺区四天王寺1 四天王寺.日本最初の官寺.戦災にあって四時礼賛堂より南を焼失し,建物は再建されたものばかり.上の地図は大正末年あたりの様子をアレンジしてある.噺には出ないが,張りぼての蛸の踊りを将門眼鏡で覗く見世物もあった(大阪辨,2輯表紙).
"たこやァー。蛸やァー。うッしィーッ"(弱法師)
     
天王寺:石の鳥居 上方見物(青圓生06:09) など 10件4題 (東京1件, 上方9件) 天王寺区四天王寺1 さて,「天王寺詣り」の案内で境内をひとめぐり.日本三鳥居の一,石の鳥居(重文).謡曲「弱法師」,「菜刀息子」の舞台.幕末まで死体が捨てられ,明治になっても難病人が集まってきたという(上方).
"それからこの天王寺の石の鳥居。これを有名な日本三鳥居と申します"(上方見物)
石の鳥居 9803
天王寺:額 天王寺詣り(三一上方1:12) など 4件1題 (上方4件) 天王寺区四天王寺1 石の鳥居に掲げる鋳銅製の額.嘉暦元(1326)年銘の本物は宝物館にある.釈迦如来転法輪処 当極楽土東門中心.弘法大師/小野道風の支え書き.チリトリのように下部が取れている.
"額というても箕の形にしてあるのや"(天王寺詣り)
鳥居の額 9803
天王寺:根本の蛙 天王寺詣り(三一上方1:12) など 3件1題 (上方3件) 天王寺区四天王寺1 石の鳥居の根本.よーく見ると蛙のように見えてくる,見えてくる.
"鳥居の柱の根元に蛙が三ツ彫ってある"(天王寺詣り)
根本の蛙 9803
天王寺:ぽんぽん石 天王寺詣り(三一上方1:12) など 5件2題 (東京1件, 上方4件) 天王寺区四天王寺1 鳥居の両脇にある穴の空いた一対の立石.ずっとこの石で変わっていないかは不明.空洞なのでポンポン音がし,耳をあてると霊界通信できる.
"石を持ってたたくとぽんぽんと唐金のような音がする。そこへ耳をあてると、わが身寄の者が、来世で言うてることが、聞こえるのや"(天王寺詣り)
ぽんぽん石 0506
天王寺:西のお茶所 天王寺詣り(三一上方1:12) 1件1題 (上方1件) 天王寺区四天王寺1 今はない.
"これが西の御茶所"(天王寺詣り)
     
天王寺:納骨堂 天王寺詣り(三一上方1:12) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区四天王寺1 現在の納骨堂は阿弥陀堂に隣接しているが,それとは異なり石の鳥居の近くにあった.
"納骨堂に太子念仏堂"(天王寺詣り)
     
天王寺:引声堂 天王寺詣り(三一上方1:12) 1件1題 (上方1件) 天王寺区四天王寺1 法華堂.釈迦如来を祀る(大阪風土記).納骨堂ともいう(上方はなし).五智如来を祀る(名所図会).納骨堂に隣接.納骨者の回向をする.
"引声堂短声堂、見真大師"(天王寺詣り)
     
天王寺:布袋さん 怪談市川堤(上方落語 桂米朝コレクション 5, 筑摩書房 (2003)) ほか1件1題 (上方1件) 天王寺区四天王寺1 乳の布袋.お乳の出がよくなるようにと絵馬を捧げる.聖徳太子の乳母を祀ったともいわれるので,お乳母さんの用例もある.
"天王寺の乳の布袋さんに安産の願掛けに行こやないかと騙して"(怪談市川堤)
乳の布袋さん 0506
天王寺:太子念仏堂 天王寺詣り(三一上方1:12) 1件1題 (上方1件) 天王寺区四天王寺1 念仏堂は西門西の北側にあった.噺の順番からしてもここらあたり.
"納骨堂に太子念仏堂"(天王寺詣り)
     
天王寺:短声堂 天王寺詣り(三一上方1:12) 1件1題 (上方1件) 天王寺区四天王寺1 常行堂ともいう.阿弥陀如来を祀る(上方はなし).阿弥陀堂ともいう(大阪風土記).西門西の北側.釈迦・文殊・普賢を祀る(名所図会).どんな旋律かは知らないが,引声・短声でペアの声明.
"引声堂短声堂、見真大師"(天王寺詣り)
     
天王寺:見真大師 天王寺詣り(三一上方1:12) 1件1題 (上方1件) 天王寺区四天王寺1 見真大師(親鸞聖人)をお祀りする.本尊は阿弥陀如来で,親鸞像が立つ.大正の絵図にはないが,土蔵造りの見真堂があった.
"引声堂短声堂、見真大師"(天王寺詣り)
見真大師 0506
天王寺:西門 辻八卦(講昭和戦前4:27) など 6件4題 (上方6件) 天王寺区四天王寺1 再建された.石の鳥居を通して西方が見通せる.西門あるいは石の鳥居は弘法大師日想観の地.
"あんた一昨年天王寺の西門のねきに出ていなはったことがある"(辻八卦)
     
天王寺:輪宝 天王寺詣り(三一上方1:12) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区四天王寺1 西門の柱に4つ付いている.回すと手を洗ったことになるため,天王寺には手水鉢がないとの説明.しかし,尻を掻いた手は臭いままだし,西門前に片桐主膳銘のある手洗舎もあった.
"これは輪宝という。アア小便の出にくい病気だすか。それは淋病や"(天王寺詣り)
輪宝 0506
天王寺:義経の鎧掛松 天王寺詣り(三一上方1:12) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区四天王寺1 西門の脇.ひょろ木が植わっている.
"コレが義経の鎧掛松や"(天王寺詣り)
義経鎧掛松 0506
天王寺:経堂 天王寺詣り(三一上方1:12) 1件1題 (上方1件) 天王寺区四天王寺1 輪蔵とも言う.一切経が収められた筺があり,参詣者がそれを回すことができた.今は太子殿の奥に経堂が再建された.
"コレが経堂、経文ばかりで詰まってあるのや"(天王寺詣り)
     
天王寺:廻廊 天王寺詣り(三一上方1:12) 1件1題 (上方1件) 天王寺区四天王寺1 金堂,五重塔を囲む回廊.再建.回廊内部は拝観有料.
"これが廻廊や"(天王寺詣り)
     
天王寺:金堂 天王寺詣り(新和上方復刻:01) など 4件2題 (上方4件) 天王寺区四天王寺1 五重塔の奥に金堂が一直線にならぶ天王寺式伽藍.仏舎利を収め,四天王が配される.1961年の再建.伽藍再建年は1963年ともある.毎日11時に舎利出しの行事.
"これが金堂やこの格子の内を覗いて見いや"(天王寺詣り)
金堂と五重塔 0506
天王寺:淡太郎の木像 天王寺詣り(三一上方1:12) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区四天王寺1 淡路屋太郎兵衛.江戸期の天王寺五重塔再建の恩人.金堂内部に裃をつけて帯刀した木像があった.
"何やチョン髷に結うたお親父さんが上下着て座ってますな。アレが淡太郎の木像や"(天王寺詣り)
     
天王寺:龍の井戸 天王寺詣り(三一上方1:12) 1件1題 (上方1件) 天王寺区四天王寺1 回廊の内,金堂の西側.天王寺境内の池の主を聖徳太子が封じた井戸.水屋天井に描かれた龍が水面に映る.
"聖徳太子がこの井戸へ符じ込んでしまったので、竜の井という"(天王寺詣り)
龍の井戸内部 0506
天王寺:蛇の井戸 天王寺詣り(新和上方復刻:01) 1件1題 (上方1件) 天王寺区四天王寺1 五重塔に続いて説明され,その内容は龍の井戸と同じ.現存する龍の井戸の誤りだろう.
"こちらにある井戸が蛇の井戸"(天王寺詣り)
     
天王寺:五重塔 天王寺三題-ブラリシャラリ(創元米朝3:15) など 6件4題 (上方6件) 天王寺区四天王寺1 各層にはしゃらりぶらりがぶら下がる.1934年室戸大風で倒壊し,さらに戦争で焼失.1959年の再建.
"あの五重の塔の屋根の端にぶら下がってる物ね、あれなんちゅうもんでんねん"(天王寺三題-ブラリシャラリ)
五重塔風鐸 0506
天王寺:三面の大黒 天王寺詣り(新和上方復刻:01) 1件1題 (上方1件) 天王寺区四天王寺1 五重塔初層北西隅の瓦が三面大黒(弁天・毘沙門)だった.今もそのデザインを引き継いでいる.紛らわしいが,六時礼賛堂西の大黒堂にも三面大黒天が安置される.
"この西北の隅の瓦を見てみ、三面の大黒という天王寺七不思議の一つ"(天王寺詣り)
三面大黒 0506
天王寺:仁王門 兵庫船(三一大系8:01) など 6件4題 (上方6件) 天王寺区四天王寺1 中門.南門仁王とあるものは仁王門に合わせた.南大門から入ってすぐで,1963年の再建.小咄「仁王」.
"南禅寺に山門があって、天王寺に仁王門がある"(兵庫船)
仁王阿像 0506
天王寺:本堂 鷺とり(PHP枝雀:1) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区四天王寺1 五重塔のてっぺんから見張らして,金堂ではない大きなお堂(「鷺とり」).講堂のことか?五重塔は22日のご縁日だけだと思っていたが,いつでも登れる模様.
"むこうのあたりが亀の池で……、本堂に……、金堂に"(鷺とり)
     
天王寺:紙子さん 天王寺詣り(三一上方1:12) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区四天王寺1 万燈院.千手観音・四天王・賓頭廬などを祀る(名所図会).1922年建の赤いお堂.紙衣をまとった羅漢仏(堂内では諸声聞衆)をかみこ様と呼ぶ.堂前の砧(臼)を木槌で叩いて,さらに患部を打つ.
"西に見えるのが神子さん"(天王寺詣り)
万燈院 9803
天王寺:南のお茶所 天王寺詣り(三一上方1:12) 1件1題 (上方1件) 天王寺区四天王寺1 休憩所はあるが.
"南のお茶所、虎の門、お太子さん"(天王寺詣り)
     
天王寺:太子殿 天王寺詣り(三一上方1:12) など 4件3題 (上方4件) 天王寺区四天王寺1 東側の回廊の内,聖霊殿の北に太子殿が連なっている.太子二歳の像にあやかり,2月22日に行われるのが二歳詣り.
"南のお茶所、虎の門、お太子さん"(天王寺詣り)
太子殿 0506
天王寺:聖徳太子の像 天王寺詣り(三一上方1:12) 1件1題 (上方1件) 天王寺区四天王寺1 太子殿に聖徳太子十六歳の像があった.二歳の像は用明殿向かいの三昧堂にあったが,現在はともに太子殿に収められている.
"聖徳太子十六歳のお像"(天王寺詣り)
     
天王寺:夫婦竹 天王寺詣り(三一上方1:12) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区四天王寺1 聖徳太子お手植えの二股竹が太子殿(精霊殿とも)の前に戦前まであったが,失われた.
"前にあるのは夫婦竹"(天王寺詣り)
     
天王寺:猫の門 大黒(講明治大正2:23) など 5件3題 (東京2件, 上方3件) 天王寺区四天王寺1 太子殿の回廊の北部の門.左甚五郎の作という.今は西側に猫の彫刻がほどこされた門がある.
"大阪天王寺へも一猫"(大黒)
猫の門 0506
天王寺:虎の門 天王寺詣り(三一上方1:12) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区四天王寺1 太子殿の回廊西側の南の門.虎の彫刻が今でもある.
"南のお茶所、虎の門、お太子さん"(天王寺詣り)
虎の門 0506
天王寺:太子引導鐘 天王寺詣り(三一上方1:12) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区四天王寺1 虎の門の南に引導鐘があった.今は南引導鐘として別の建物.
"太子引導鐘猫の門"(天王寺詣り)
     
天王寺:丑さん 天王寺詣り(三一上方1:12) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区四天王寺1 石上祠.石材を運んだ牛車の牛が石に化したという.
"向こうに見える小さいお堂が丑さんで"(天王寺詣り)
石神堂 0506
天王寺:用明殿 天王寺詣り(三一上方1:12) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区四天王寺1 太子殿の北.聖徳太子の父,用明天皇ら五天皇を祀る.今この位置には宝物館が建つ.
"用明殿、指月庵"(天王寺詣り)
     
天王寺:指月庵 天王寺詣り(三一上方1:12) 1件1題 (上方1件) 天王寺区四天王寺1 用明殿の東,下の池(弁天堂)の南に白蓮庵として描かれている建物.明治初年に太子殿を再建した白蓮にちなむ.戦災で焼失.
"用明殿、指月庵"(天王寺詣り)
     
天王寺:東門 天王寺詣り(三一上方1:12) など 3件2題 (上方3件) 天王寺区四天王寺1 東大門.国宝だったが戦災で焼失.梁間の梅が枝の手水鉢が名物だった.西に天王寺四石の一,伊勢神宮遙拝石.
"東に見えるのが東門"(天王寺詣り)
伊勢神宮遙拝石と東門 0506
天王寺:瓢箪の池 天王寺詣り(三一上方1:12) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区四天王寺1 丑さんのそばと説明しているので,東大門そばの下の池になる.今は亀遊島弁天の池.しかし,ヒョウタン型の瓢池は上の池の西にあった.こちらは今は学校敷地.
"前にあるのが瓢たんの池"(天王寺詣り)
     
天王寺:本坊 天王寺詣り(三一上方1:12) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区四天王寺1 庭園や本坊方丈が有料で拝観できるようになった.
"コチラが本坊"(天王寺詣り)
本坊庭園 0506
天王寺:釘無堂 天王寺詣り(三一上方1:12) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区四天王寺1 天王寺の宝庫が組木のため釘無堂と呼ばれた.宝庫は本坊敷地内,相輪塔の奥にあった.今の宝物庫ではない.
"内らにあるのが釘無堂"(天王寺詣り)
     
天王寺:大釣鐘 天王寺詣り(新和上方復刻:01) など 2件2題 (東京1件, 上方1件) 天王寺区四天王寺1 1903年鋳の超弩級の大鐘があったが,戦時供出.残った建物は現在は英霊堂と呼ばれる.その大釣鐘は大阪名物,釣鐘まんじゅうにしのばれる.
"これを向こうへ行くと大釣鐘"(天王寺詣り)
釣鐘まんじゅう 0912
天王寺:鏡の池 天王寺詣り(三一上方1:12) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区四天王寺1 石舞台の直前に説明しているので亀の池のことかもしれない.上の池も鏡の丸池.
"足形の石鏡の池に、伶人の舞の台や"(天王寺詣り)
鏡の池 0506
天王寺:足形の石 天王寺詣り(三一上方1:12) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区四天王寺1 上の池の西畔に仏足石釈迦如来石像がある.これのことだろう.
"足形の石鏡の池に、伶人の舞の台や"(天王寺詣り)
仏足石 0506
天王寺:亀の池 小倉船(創元米朝6:09) など 10件6題 (東京1件, 上方9件) 天王寺区四天王寺1 蓮池の根を亀が食い尽くして亀の池.九州小倉から海底を通してつながっている.
"大阪だしたらなあ、まあ天王寺の亀の池か天保山の沖か"(小倉船)
亀の池 9803
天王寺:伶人の舞台 天王寺詣り(三一上方1:12) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区四天王寺1 石舞台(重文).4月(旧は2月)22日聖霊会などの法会ではここで舞楽がとりおこなわれる.
"れいじんの舞の台てなんだす。前かたこの台の上で舞をまいなはったのや"(天王寺詣り)
石舞台 0506
天王寺:引導鐘 天王寺詣り(三一上方1:12) など 9件6題 (東京1件, 上方8件) 天王寺区四天王寺1 故人や愛犬を偲び,経木を供えて坊さんに引導鐘を撞いてもらう.ここが済んだら亀井堂へ.外からは撞木の動くとこしか見えない.
"天王寺で、引導鐘を撞くと、それが十万億土へ聞こえるというのや"(天王寺詣り)
北鐘堂 0506
天王寺:亀井水 播州巡り(三一上方2:06) など 4件3題 (東京1件, 上方3件) 天王寺区四天王寺1 金堂地下の白石玉出の水が亀井堂につながっている.石造の亀の口から水がほとばしり,そこへ供養の経木が流されている.
"一つは大阪天王寺亀井水、今一つは明石の亀の水、日本に二つしかないのや"(播州巡り)
亀井水 9803
天王寺:たらりやの橋 天王寺詣り(三一上方1:12) など 4件2題 (東京1件, 上方3件) 天王寺区四天王寺1 噺では亀井水のそばに描かれる.ちりりやたらりやでセット扱いされる伝説の橋とは別の石橋で,ご婦人の信仰を集めた.本坊に移されているという.庭園内には時代のありそうな石橋は5つあった.訊ねては見たが不明.
"たらりやの橋、俗に巻物の橋"(天王寺詣り)
     
天王寺:ちりりやの橋 上方見物(青圓生06:09) 1件1題 (東京1件) 天王寺区大道1あたり かつて南大門の外にあった万代池に,ちりりやたらりやの橋があったという.昭和の初めには池の跡地があった.
"これからちりりやの橋、たらりやの橋、引導鐘、亀の井。方々見物をして"(上方見物)
     
石薬師 大阪名所 夫婦喧嘩(三一上方2:15) 1件1題 (上方1件) 天王寺区四天王寺1か 天王寺内らしいが不明.椎寺薬師は木仏.
"石薬師で手を詰めたようにぎちぎちといい"(大阪名所 夫婦喧嘩)
     
紅葉寺 大阪名所 四季の夢(三一上方2:31) 1件1題 (上方1件) 天王寺区四天王寺2-1 壽法寺.もみぢ寺と呼ばれる.今の境内にはモミジは少ないが,山門額の紅葉浮彫りが美しい.写真の文三(2)墓のほか,歴代松鶴,赤毛布の文三,空堀の圓馬らの墓がある.
"思わず紅葉寺へ入ってきました。すると紅葉がチョイチョイと紅葉しかけてる"(大阪名所 四季の夢)
寿法寺二代目桂文三墓 1111
新清水 大阪名所 夫婦喧嘩(三一上方2:15) など 2件2題 (圓朝1件, 上方1件) 天王寺区伶人町 新清水寺.いまは清水寺.音羽の滝を模した玉出の滝からは三筋の水が落ちる.その名の由来は,天王寺白石玉出の水の末だからという.
"清水臭いは出ている妓の習いじゃ"(大阪名所 夫婦喧嘩)
清水寺玉出の滝 8308
愛染堂 大阪名所 夫婦喧嘩(三一上方2:15) 1件1題 (上方1件) 天王寺区夕陽丘町5-36 勝曼院内.夫婦和合の神さん.境内に"花も嵐も踏み越えて♪"の愛染かつらがある.夏祭りも盛大.ホエカゴホイ.
"愛染夫婦になるというのは出ている妓の習い"(大阪名所 夫婦喧嘩)
愛染堂 0411
下寺町 天王寺詣り(三一上方1:12) など 13件7題 (上方13件) 天王寺区,中央区 寺と坂(源聖寺坂と口縄坂)が定番.融通坊主も歩いているので,忙しい下寺町の坊主持ち.
"急がしい下寺町の坊主持ちと、いうのはここの事や"(天王寺詣り)
源聖寺坂 0506
隆専寺 大阪名所 四季の夢(三一上方2:31) 1件1題 (上方1件) 天王寺区生玉町5 枝垂桜の糸桜で有名だった.境内二世曽呂利碑や珍品収集品展観をした面茶塚がある.
"隆専寺の枝垂桜を見ようか、もう桜も遅かろうか"(大阪名所 四季の夢)
二世そろり新左衛門碑 0506
生国魂神社 崇徳院(創元米朝3:01) など 9件6題 (上方9件) 天王寺区生玉町13-9 誰もそう呼ばないけれど,いくくにたまじんじゃ.境内に米沢彦八碑,末社に浄瑠璃神社がある.
"何でも二十日ほど前に高津さんへ行かはりましたやろ(中略)それがいけまへんね。なんで生国はんへまいらさん"(崇徳院)
生玉さん 0506
上汐町 米揚げ笊(創元米朝5:16) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区上汐,中央区上汐 うえしおまち.ゲンのいい地名.
"上町の上汐町の、上田屋宇右衛門という、紙屋の上の女中を務めとりま"(米揚げ笊)
     
上本町 田楽喰い(創元米朝4:04) など 4件4題 (上方4件) 天王寺区上本町 "上本町の六丁目のとこでもねえ。上六というたら、お前また電車の終点で"(田楽喰い)      
上六 円タク(白川小春団治:03) など 6件4題 (上方6件) 天王寺区上本町6 上本町六丁目.知ってる人は当たり前.
"上六へ行って、森町で一人おろして"(円タク)
上六交差点 0506
都ホテル おげれつ指南(角川中島らも1:03) 1件1題 (上方1件) 天王寺区上本町6-1 都ホテル大阪.近鉄上本町駅の上.
"今日は、一時から都ホテルで三友商事の会長さまのお孫さんと"(おげれつ指南)
     
桃山 大阪名所 夫婦喧嘩(三一上方2:15) 1件1題 (上方1件) 天王寺区 産湯に連なる東高津の地は,一面の桃林だった.
"桃山花を買わされ"(大阪名所 夫婦喧嘩)
     
山吹 稲荷俥(創元米朝2:05) 1件1題 (上方1件) 天王寺区か 「稲荷車」に出てくるうどん屋.産湯稲荷そばに描かれ,実在したという.
"山吹といううどん屋の明かりが一つぽっとともっているだけ"(稲荷俥)
     
産湯楼 稲荷俥(創元米朝2:05) 1件1題 (上方1件) 天王寺区 産湯稲荷のそばにあった有名な料理店.
"どや、産湯楼の角まで三十銭で行けへんか"(稲荷俥)
     
産湯稲荷 稲荷俥(創元米朝2:05) など 3件3題 (上方3件) 天王寺区小橋町3 境内に産湯の清水がある.「稲荷俥」は戯れに産湯稲荷の眷属に化けて車夫を謀る噺.
"産湯の稲荷のお使いの狐や。そんなアホな事があるかいな"(稲荷俥)
産湯稲荷 0301
新梅屋敷 大阪名所 四季の夢(三一上方2:31) 1件1題 (上方1件) 天王寺区城南寺町か 廃寺となった遍明院の西にあった.
"むしろ新梅屋敷がかえってよかろうと新梅屋敷へまいりました"(大阪名所 四季の夢)
     
梅屋敷 大阪名所 四季の夢(三一上方2:31) 1件1題 (上方1件) 天王寺区城南寺町 新梅屋敷のさらに南西,宝樹寺の南にあった.
"早咲の梅もよかろうというので、梅屋敷へまいります"(大阪名所 四季の夢)
     
落ち着き寺 帯久(創元米朝5:11) 1件1題 (上方1件) 天王寺区城南寺町4 「帯久」の火事の記述.今の上本町に接する城南寺町にある浄土宗天然寺は,落着寺と呼ばれる.菅原道真が潮待ちのため落ちついたことから,境内におちつき天神が祀られている.江戸時代の火事との関連は未詳だが,天然寺の本堂は空襲で焼けてしまった.
"上本町の落ち着き寺というお寺まで行てやんだという。江戸時代の記録にも残ってるんやそうです"(帯久)
     
真田山 愛宕山(創元米朝1:01) など 8件4題 (上方8件) 天王寺区真田山町あたり 大阪冬の陣,真田幸村が活躍した.その名の通り「真田山」に埋蔵金を掘りにゆく噺がある.
"天保山、真田山なあ、茶臼山"(愛宕山)
真田山 0301
呑酒楼 大阪名所 夫婦喧嘩(三一上方2:15) 1件1題 (上方1件) 天王寺区 呑春楼.真田山の上にあった高名な料理店.眺望がよかった.
"呑酒楼の帯"(大阪名所 夫婦喧嘩)
     
三光神社 大阪名所 夫婦喧嘩(三一上方2:15) 1件1題 (上方1件) 天王寺区玉造本町14 宰相山に鎮座.桜の名所.写真の鳥居は二重になっており,手前は戦災で足だけになったもの.
"金の指輪の三光や"(大阪名所 夫婦喧嘩)
三光神社 0301
真田の抜け穴 猫の忠信(三一上方2:29) など 2件1題 (上方2件) 天王寺区 三光神社の社殿下.大阪城に通じる抜け穴.
"難波戦記の真田幸村がどうやとか抜け穴がどうやとか言うてたがこれや"(猫の忠信)
真田の抜け穴 0301
小橋 大師廻り(新選落語集, 春江堂 (1939)) 天王寺区餌指町2 「大師廻り」は大阪各地の大師霊場を巡る噺.お寺では「大師廻り」の寺と認識していないが,噺の中の小橋は興徳寺のことだろう.摂津八十八ヶ所の一.
"親旦那小橋へ来ました、中はお危のうございますからあんさんは裏門の茶店で一服召し上がりませ"(大師廻り)
興徳寺 0506
どんどろ大師 小産(名作落語選集, 清文堂 (1938))など 天王寺区空堀町 「小産」は「大盞」のこと.大阪城代の土井利位,土井殿の大師に由来.「傾城阿波の鳴門」順礼おつるの別れ.
"どろどろ大師のねきに伯母があって一度訪ねたいと思うていますのや"(小産)
どんどろ大師 0301
玉造駅 代書(創元米朝7:12) 1件1題 (上方1件) 天王寺区玉造元町 1895(明治28)年大阪鉄道として天王寺−玉造間で開業.「代書」当時は城東線だった.
"場所はなあ、玉造の駅前だんねん"(代書)
     
つるつる亭 うどん番外地・けつねの墓場(角川中島らも1:01) 1件1題 (上方1件) 天王寺区:架空 天王寺区南のうどん番外地内のうどん店.
"もしもし?"つるつる亭"さん?"(うどん番外地・けつねの墓場)
     
だるま食堂 うどん番外地・けつねの墓場(角川中島らも1:01) 1件1題 (上方1件) 天王寺区:架空 同上.
""だるま食堂"です。出前たのみますわ"(うどん番外地・けつねの墓場)
     

掲載 051209/最終更新 170601

   表の項目の説明

HOME >> はなしの名どころ >> prev 天王寺区 next