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世田谷区   
……尤も松沢村の方へ行くと……
 (「ライオン」)
  『評判落語全集』 上巻,大日本雄弁会講談社(1933)

 世田谷区は古典落語には登場しない.あげるべき適当な用例すらない.
 
地点名 この1題・登場回数 位 置 備 考 写真と撮影年
三軒茶屋 さんげんぢゃや 大山詣り(柳家小満ん口演用「てきすと」1, てきすとの会(2015)) 世田谷区三軒茶屋 大山詣りの道中の説明.大山道(玉川通り)と登戸道(世田谷通り)の分岐にあたり,三軒の茶屋があったことに由来する.今も交差点に不動像の乗った道標が置かれている.正面に大山道,左側に右富士世田谷登戸道とある.茶屋の一つ,田中屋は茶沢通りに面した田中屋陶苑につながっている.近くには,移転してきた目青不動の教学院があり,五色不動めぐりでも訪れる場所.
"新宿から甲州街道、厚木道を経て、途中、三軒茶屋の処で大山道へ入りまして"(大山詣り)
三軒茶屋大山道道標 2017
駒沢 こまざわ   世田谷区駒沢 書籍ではなくムックだが,立川志の輔演じる「となりの喧嘩」(今おもしろい落語家ベスト50,文藝春秋 (2009))に登場.曹洞宗の学林に由来する駒澤大学は,大正期に駒沢に移転してきたことによる名前.ギザギザのフォルムをした耕雲館(駒澤大学禅文化歴史博物館)は,都歴史的建造物.「黄金餅」の鐃鉢(にょうはち)を鳴らす体験ができる.
"投稿ビデオ大賞に選ばれたのは、世田谷区駒沢にお住まいの奥様"(となりの喧嘩)
駒澤大学耕雲館 2011
松沢病院 まつざわびょういん ライオン(講評判全集1:02) など 3件3題 (東京3件) 世田谷区上北沢2 松沢村に移転してきた公立精神病院である松沢病院を指す.敷地内には沿革碑がある.芦原将軍こと芦原金次郎はもっとも有名な患者で,その言動は図らずも当時の社会体制の風刺になり,大衆の人気を得た.墓は豪徳寺にあり,戒名は至天院高風談玄居士.以前訪れた時よりも他の墓石と寄せ集められていた.
"尤も、松沢村の方へ行くと"(ライオン)
蘆原将軍之墓 2008
砧東宝撮影所 きぬたとうほうさつえいしょ 怪獣忠臣蔵(快楽亭ブラックの放送禁止落語大全, 洋泉社(2006)) 世田谷区成城1 東宝砧撮影所.「怪獣忠臣蔵」の用例のようにゴジラ,モスラなどの怪獣物や黒澤明作品を撮影.現在は東宝スタジオ.
"砧東宝撮影所の倉庫の中でクモの巣を張られ、じっと何十年も耐えなければいけないのだ"(怪獣忠臣蔵)
東宝スタジオ 2009
千歳烏山 ちとせからすやま 紙飛行機イブ(円丈落語全集1, 円丈全集委員会 (2016)) など 世田谷区南烏山,北烏山 円丈の貧乏時代の枕に登場.千歳烏山の寺町には名墓が多い.例えば,5代目圓生・6代目圓生(永骼宦j,棋士名人升田幸三(常栄寺),江戸名所図会の長谷川雪丹(幸龍寺),浮世絵師の喜多川歌麿(専光寺),中沢道二(妙寿寺)など.心学講釈の滑稽を描いた「中沢道二」という落語がある.
"大学は明治で世田谷の千歳烏山に下宿をしました"(紙飛行機イブ)
中沢道二墓 2009

掲載 060310/最終更新 200101

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