地点名 |
この1題・登場回数 |
位 置 |
備 考 |
写真と撮影年 |
高知県 |
こうちけん |
お目見え(講明治大正7:25) 1件1題 (東京1件) |
高知県 |
高知県が舞台となる落語速記はきわめて少なく,彦六の正蔵の1件のみ.高知駅前では,懐手をした坂本龍馬像の両脇に,武市半平太,中岡慎太郎の三志士が並んでいる.緑青が浮いたような深緑色をしているが,金属製ではない.台風が来るときには撤去,避難させられる.
"御門には高知県士族従何位某と書いた表札が打ってある"(お目見え)
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土佐の三志士 |
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2016 |
土佐 |
とさ |
うし相撲(角川中島らも2:12) など 9件9題 (東京7件, 上方2件) |
高知県 |
旧国名.高知県の全域.和綴じ本の形をしたパッケージの土左日記(菓子処 青柳)は,お土産に最適.『土佐日記』は,土佐国司だった紀貫之が,京都に戻る道中をかな文字の日記形式で描いている.「をとこもすなる日記といふものを をんなもしてみむとするなり」は,古文の教科書に載る冒頭の部分.終止形接続の伝聞"なり"と,連体形接続の断定"なり"の文法説明に使われる.菓子の土左日記に書かれているのは,定家本をもとにしているので,ちょっと文句が違っている.
"土佐でとんでもない大物をばスカウトしてきた"(うし相撲) |
土佐銘菓 土左日記 |
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2022 |
高知 |
こうち |
めだか(三一正蔵芝居噺:06) 1件1題 (東京1件) |
高知市 |
妻で有名な山内一豊の居城.大手門を除き,宝暦年間に再建された.高知の名物は,藁焼きの鰹のタタキ,皿鉢(さわち)料理にミレービスケット.
"高知へ来て、町中のいい士族の、屋敷を買い取って、宿屋をしょうてんですから"(めだか)
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高知城大手門 |
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2000 |
はりまや橋 |
はりまやばし |
ゴルフ 夜明け前(レオ三枝2:10) 1件1題 (上方1件) |
高知市はりまや町1〜帯屋町1 |
この橋を架橋した豪商,播磨屋宗徳にちなむ名前.幕末安政期に僧純信が娘に簪を送った.土佐の高知のはりまや橋で坊さんかんざし買うを見た♪よさこいよさこい.全国区の知名度だが,車道の脇に赤い欄干の模擬橋が置かれていただけだったため,日本三大がっかり名所にされた.1993年に橋らしく改修された.昔のがっかりを追体験したかったら,地下のギャラリーへ行け!
"土佐〜の〜ォ 高〜知のォ はり〜まや〜橋で"(ゴルフ 夜明け前)
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懐かしのはりまや橋 |
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2010 |
高岡 |
たかおか |
めだか(三一正蔵芝居噺:06) 1件1題 (東京1件) |
土佐市高岡町 |
以下2項目は,彦六の正蔵が演じた新作芝居噺「めだか」1件に登場.「めだか」は,親子の情愛を描く噺.零落した父子が須崎へ向かう途中,高岡の小川で休んでいると,なけなしの金で買ってやった麦わら帽子で息子がメダカをすくう.最後に,高知の遠花火を見やる場面で書き割り道具が使われる.高岡は現在の土佐市の中心部で,朝倉駅からバスで20分.噺には特定の川の名は出てこない.
"高知を出まして、高岡という町外れに茶店がある。前が小川の流れ"(めだか)
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高岡火渡川 |
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2010 |
須崎 |
すさき |
めだか(三一正蔵芝居噺:06) 1件1題 (東京1件) |
須崎市 |
浜本浩の小説を芝居噺にした,「めだか」1件に登場.須崎の浜には,幕末,土佐藩の砲台が据えられた石垣跡が残る.国史跡.火薬室を埋めたところの石組みが他と違っていると教えられた.
"土佐の海岸に、洲崎という港がございまして"(めだか)
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土佐藩須崎西砲台跡 |
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2005 |
四万十川 |
しまんとがわ |
東京足立伝説(円丈落語全集 3, DU Books (2022)) |
高知県 |
三遊亭圓丈の新作落語に,くすぐりとして登場する.足立区からはじまる神話的国造りを壮大に描いている.最後の清流と呼ばれる四万十川は,高知県西南部を200キロにわたって大きく蛇行しながら流れる.清流ならではの,川のり,カワエビが特産.洪水時に水の下に沈む沈下橋は,観光バスも訪れる名所になっている.四万十川上流部打井川には,日本一へんぴな場所にあるとも称される海洋堂のフィギュアミュージアムがある.
"こんな汚い川ができたのは、お前が四万十川と浮気したせいだろ!"(東京足立伝説)
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佐田沈下橋 |
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2005 |