地点名 |
この1題・登場回数 |
位 置 |
備 考 |
写真と撮影年 |
秋田県 |
あきたけん |
Ah!熱戦甲子園(レオ三枝4:04) など 2件1題 (上方2件) |
秋田県 |
談洲楼燕枝の「骸骨於松」では,鬼神のお松の山塞が秋田の山中にあるように描かれている.用例は,桂三枝(文枝)の新作.山形県を押しのけての甲子園出場が,なぜか花笠高校となっている.なお,十和田湖は青森県に分類した.秋田音頭の文句,"秋田八森ハタハタ 男鹿で男鹿ブリコ"をどこかの速記で見た記憶があるが,確認できていない.メスのハタハタの腹にいっぱいつまったブリコは,そのブリブリとした食感がたまらないと,秋田県民は冬が来るのを楽しみにしている.焼いたり,しょっつる鍋にして食べる.
"秋田県代表は花笠高校"(Ah!熱戦甲子園) |
男鹿ブリコ |
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2021 |
能代 |
のしろ |
地下鉄親子(砂漠のバー止まり木, 講談社(2008)) |
能代市 |
こちらも新作落語で言及される.バスケットボールの強豪校がある町.能代駅のホームにはゴールがしつらえてあり,列車の停車時間にシュートが楽しめる.
"えー、秋田県能代市出身、五十六歳、趣味、競輪"(地下鉄親子) |
JR能代駅 |
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2005 |
秋田 |
あきた |
たちぎれ線香(三一上方1:03) など 13件13題 (東京11件, 上方2件) |
秋田市 |
「たちきり」ででてくる秋田の親類は,まさか秋田県から大阪に出張ったのではないだろう.それでは人名なのか?
"秋田のおいえはんと兵庫の旦那さんがおこしで"(たちぎれ線香) |
久保田城一の門 |
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2015 |
秋田:動物園 |
どうぶつえん |
さよなら動物園(桂三枝創作落語大全集, メディアクラフト牡牛座(2004))など |
秋田市か |
閉園する動物園の悲哀を描いた新作落語.動物の移住先に全国の動物園の名前が出てくる.秋田市の動物園とあるが,もしかすると架空のつもりかもしれない.とりあえず秋田市には市営の大森山動物園がある.
"1頭はさいたまに、1頭は秋田市の動物園に決定したみたいです"(さよなら動物園) |
大森山動物園ポスター |
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2021 |
玉川温泉 |
たまがわおんせん |
夢一夜(円丈落語全集 2, クエスト (2017)) |
仙北市田沢湖玉川渋黒沢 |
病院を抜け出した末期ガン患者を描いた三遊亭圓丈の新作落語.タクシー運転手ににぎやかなところへ行けと言いつけたのを受けて,クスグリで山奥の温泉地の名を出した.玉川温泉は,田沢湖の北40キロにある強酸性泉で,実はガンや難病に苦しむ患者が大勢泊まり合わせる保養地.遊歩道やテント小屋には,ゴザを敷いて地熱をからだに取り入れようと横になる人であふれかえっている.有毒な火山ガスを含む蒸気が満ちているので,ハイカーには長居は無用.
"賑やかなトコがいいって言うもんですから、賑やかな秋田県の玉川温泉"(夢一夜) |
玉川温泉テント小屋 |
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2021 |
角館 |
かくのだて |
中沢家の人々(新作落語傑作読本, 白夜書房 (2012)) |
仙北市角館町 |
三遊亭圓歌(3)の十八番「中沢家の人々」で,圓歌の親筋の出身地として登場.武家屋敷の黒板塀を越えて垂れ下がるシダレザクラで有名な観光地.お土産は,麦焦がしのような諸越(もろこし)に,稲庭うどん.
"秋田県の角館というところへ行けば、うちのかみさんの妹もいるし"(中沢家の人々) |
角館のシダレザクラ |
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2019 |
金沢の柵 |
かなざわのさく |
油断大敵(はら皷, 登美屋 (1910)) |
横手市金沢安本館 |
金沢の柵(かねざわのさく)は,その名も後三年駅から3kmほど.後三年の役で鳥の飛び立つ様子に,源義家が敵のありかを知る.記念館できいたが,位置は特定されていないとのこと.金沢の高台には,写真の景政功名塚や,義家兜塚が残る.戦に目を射貫かれた鎌倉権五郎景政が建てた塚で,枯死したスギの木が残されている.
"昔源の義家が金沢の柵を攻める時"(油断大敵) |
景政功名塚 |
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2019 |
本庄 |
ほんじょう |
双蝶々(中公圓生1:01) 1件1題 (東京1件) |
由利本荘市 |
出羽本荘藩2万石.江戸期を通じて六郷家の支配,兵庫頭を名乗るのは幕末期.浅草の六郷家領地は,秋田の景勝地をとって象潟(きさかた)町を名のる.落語では,この浅草の方が舞台となる.
"出羽本庄にて二万石六郷兵衛頭の屋敷"(双蝶々) |
本荘城より市街を望む |
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2015 |
象潟 |
きさかた |
七八一九(柳家小満ん口演用てきすと その二十四,てきすとの会 (2017)) |
にかほ市 |
旧由利郡象潟町.「七八一九」は小満んの新作.奥の細道を題材にしている.文化元年(1804)の地震で隆起し,西の松島と呼ばれた島々が陸地になった.今も田圃のなかに点々と島が浮かんでいる.芭蕉の「奥の細道」では,"象潟や雨に西施がねぶの花"と詠まれた.蚶満寺(かんまんじ)に芭蕉句碑.真っ白な西施像が道の駅にあった.
"大地震が厶いまして、それが為に象潟の地盤が起伏をして"(七八一九) |
象潟 |
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2015 |
みみずく村 |
みみずくむら |
夕立勘五郎(三一談志5:05) 1件1題 (東京1件) |
秋田県:架空 |
みみずく村という地名は,他の落語でも登場する.
"秋田県猪熊郡鹿の平みみずく村大字かわうそ字山ン中"(夕立勘五郎) |
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へんぼく郡 |
へんぼくぐん |
授業中(芳賀歌奴:01) など 2件1題 (東京2件) |
秋田県:架空 |
こちらは,"秋田県へんぼく郡".仙北郡の誤りなどとしたり顔で言っちゃあぶち壊し.
"いままでいた学校は、この秋田県へんぼく郡"(授業中) |
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