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7日目     上野下野道の記 本文


 1876年9月4日
 日光市内


 圓朝らは終日,日光見物に費やす.午後,霧降の滝の滝壺に降りた際には,雷雨にあって肝を冷やす.雨の上がった夕餉の膳には月もさした.
  松越ていさよふ月や膳の上
         − 日光鉢石宿 −



地点名 出典と登場回数 位 置 備 考 写真と撮影年月
大谷川 上野 日光市 含満ヶ淵対岸には弘法大師が筆を投げて書いた憾満の文字がある 含満ヶ淵 9005
山菅の蛇橋 上野 日光市上鉢石町〜山内 神橋.勝道上人が大谷川を渡る際,神沙大王が蛇に菅を生やして橋としたことによる.有料渡橋可能 神橋 9006
高座石 上野 日光市 大谷川中,神橋の上手にあったが,1902(明治35)年の洪水で埋没した.以後の項目でも明治35年の洪水でダメになった地点がよく出てくる      
満願寺 上野 日光市 明治初期に寺院を109ヶ寺を総括して満願寺一寺となる.その後,再び輪王寺の山号となる      
相輪塔 上野, 一雅 全1件1題 日光市山内 相輪木棠[とう].ここから日光社寺見物が始まる.神仏分離により,圓朝の訪れた年に鐘楼辺から移設された 輪王寺相輪塔 9005
三仏堂 上野 日光市山内 輪王寺本堂.次項のように3体の巨大な仏像が祀られる 輪王寺三仏堂 9005
本尊千手弥陀馬頭 上野 日光市山内 古い絵葉書の複製.輪王寺三仏堂内.日光三山の本地仏 三仏堂内(絵葉書)  
御影石の大鳥居 上野 日光市山内 福岡藩主黒田長政の寄進.手前の石段は千人枡形と言われ,遠近法を生かした設計 東照宮一ノ鳥居 9005
五重塔 上野 日光市山内 鳥居の西側.小浜藩主酒井忠勝の寄進(後に焼失) 五重塔 0005
十二支彫り物 上野 日光市山内 十二支の彫刻は一番下の階にある.方角に合わせた彫刻なので,ウサギは東面する 五重塔卯彫刻 9005
番所 上野 日光市山内 日光山内にはいくつも番所があり,参拝者に目を光らせた.中でも内番所は国宝.表番所は,今はお札などのグッズ販売      
アラメ石 上野 日光市山内 表門下の西側石垣内の巨石.東側の阿房丸石の方がサイズは大きい アラメ石 0005
正面三棟造り 上野 日光市山内 東照宮の参拝入口.正面左右には仁王尊.明治の神仏分離で一時移された 表門 9005
金唐獅子の彫り物 上野 日光市山内 表門の彫刻 表門 唐獅子 0005
菊の籠彫り 上野 日光市山内 表門の彫刻 表門 菊の彫刻 9005
象頭梁鼻 上野 日光市山内 表門の彫刻 表門 象の彫刻 9005
雲に豹 上野 日光市山内 表門の彫刻.雲に乗っているのは獏.斑点柄の虎が豹と呼ばれていた 獏の彫刻 0005
金石の燈籠 上野 日光市山内 表門から中に入ったろころ.敷いてある栗石は年1回ボランティアがひっくり返して掃除する 東照宮の燈籠 9005
三神庫 上野 日光市山内 上,中,下3棟の校倉造りの宝物庫.祭装束などが保管されている 上神庫 9005
大象の彫り物 上野 日光市山内 上神庫の側面にある白黒一対の像.狩野探幽の下絵という 上神庫長押の象 9005
御厩 上野 日光市山内 東照宮内の唯一の白木造りの建物.物憂げな白馬がいる 神厩舎 9005
猿の彫り物 上野 日光市山内 神厩舎の長押に8体の猿の彫り物がある.三猿はその一 三猿 9005
水屋 上野 日光市山内 水屋の柱は花崗岩製.鍋島藩の寄進で,水圧で水を噴く.右は家光寄進の唐銅鳥居 御水屋 9005
波に竜の彫り 上野 日光市山内 水屋の彫刻.この龍には翼が生えていて波を切って飛翔する 水屋の龍の彫刻 9005
南蛮鉄の燈籠 上野 日光市山内 仙台伊達政宗の寄進.九曜紋があいている.輸入鉄材を利用し,高価だったという 南蛮鉄燈籠 9005
旧鐘楼 上野 日光市山内 鐘楼と鼓楼が並ぶ.向かって右側.鼓楼と同じに見えるが細部の彫刻は異なるという 鐘楼 9005
鼓楼 上野 日光市山内 こちらは左側.鼓楼の方が彫刻が貧弱 鼓楼 9005
蓮燈籠 上野 日光市山内 オランダからの寄贈 蓮燈籠 9005
虫食鐘 上野 日光市山内 朝鮮通信使の寄贈.頂部に穴が空いていることから虫食鐘の別名 朝鮮鐘 9005
釣り燈籠 上野 日光市山内 堂内に納められているので見づらい.球根から蔓状の腕が何本も上に差し出されている形.確か見物人が回転できたはず 釣燈籠 0010
旧本堂 上野 日光市山内 東照宮本地仏の薬師如来を祀る.内陣天井に鳴龍.1961年に焼失 本地堂 9005
天井の竜 上野 日光市山内 有名な鳴龍.再建.拍子木をピーンと鳴らして実演してくれる.写真は絵葉書の複製 鳴龍(絵葉書)  
陽明門 上野, 一雅 (他 東京11件) 全12件8題 日光市山内 日光の象徴陽明門.以下,その彫刻類を細かく説明 陽明門 9005
二重垂木金白竜 上野 日光市山内 陽明門屋根下.実際には中段は,龍ではなく息という霊獣だという 陽明門 金龍白龍 0005
柱は槻の丸にて綾菱 上野 日光市山内 右から2本目がグリ紋が逆さに彫ってある逆柱.手擦れしている 陽明門 柱 9005
上野 日光市山内 東照大権現.後水尾天皇宸筆 陽明門 扁額 0005
唐獅子の丸彫り 上野 日光市山内 金唐獅子や白色など多数 陽明門 唐獅子 0005
周公 上野 日光市山内 周公聴訴.正面勾欄7体の彫刻の中央.髪を洗いながら訴人の話を聴いている 陽明門 周公聴訴 0010
孔子 上野 日光市山内 孔子観河.正面7体の彫刻の左から3番目 陽明門 孔子観河 0010
三笑 上野 日光市山内 虎渓三笑.左側面4体の彫刻の右から2番目.慧遠・陶淵明・陸修静 陽明門 虎渓三笑 0010
八方睨みの竜 上野 日光市山内 狩野探幽による.対のもう一点は降り龍.ここまでが陽明門 陽明門 昇龍画 9005
眠り猫 長二(弘文志ん生) など (他 東京17件, 上方2件) 全20件12題 日光市山内 奥社の入口.ここからは別料金.左甚五郎の作.ガイドが叩いて説明するのか柱がはげちょろ 眠り猫 9005
鉄御門 上野 日光市山内 本文で鉄門との説明.石段下らしいので坂下門としたが,これは鉄門ではない.石段上には鋳抜門がある 坂下門 0005
石段 上野 日光市山内 奥社への参道石段 家康廟への石段 9005
拝殿 上野 日光市山内 奥社頂上.家康廟の拝殿 家康廟 拝殿 0005
宝塔 上野 (他 東京1件) 全1件1題 日光市山内 大猷院廟と違い,家康廟は常に公開してくれている.感謝 家康廟 9005
二荒の神社 上野 日光市山内 共通参拝券の配分がどうなっているか知らないが,二荒山神社はあきらかに出し惜しみの感がある 二荒山神社 9005
二つの堂 上野 日光市山内 手前の常行堂と法華堂が廊下でつながっており,江戸寛永寺にもあった担い堂 二つ堂 9006
慈眼堂 上野 日光市山内 天海僧正(慈眼大師)の霊廟 慈眼堂 0005
天海僧正の廟所 上野 日光市山内 近年,常行堂からの参拝路をふさいだようだが,坂下から回り込めば行ける.参拝自体は禁じていないようだ 天海僧正墓 9005
大猷院殿霊屋 上野 日光市山内 紺足袋で歩くことがおそれ多いとの圓朝の述懐      
水屋 上野 日光市山内 御水舎.12本の柱は御影石 大猷院 水屋 9005
水屋の天井 上野 日光市山内 水屋天井の狩野永真安信の墨絵の龍.水盤に映るという 大猷院 水屋の龍 9005
二天門 上野 日光市山内 持国広目の二天が睨みをきかす 大猷院 二天門 9005
風雷の二神 上野 日光市山内 二天門の裏面は風神雷神.ガイドの説明を盗み聞きすると指の数が云々と数秘学的解説 大猷院 雷神風神 0010
鐘楼・鼓楼 上野 日光市山内 夜叉門に至る石段下の左右 大猷院 鐘楼鼓楼 9005
夜叉門 上野 日光市山内 本文通り,夜叉門は牡丹の彫刻で飾られている 大猷院 夜叉門 0010
化け燈籠 上野 日光市山内 二荒山神社内の唐銅燈籠.人をたぶらかしたため,斬りつけられた刀傷が残っている 化け燈籠 9005
奥の院 上野 日光市山内 2000年に初の一般公開があった.黒の拝殿,鋳抜門,宝塔と続く 大猷院 家光廟 0005
皇嘉門 上野 日光市山内 奥の院の入口.龍宮を思わせるつくり 大猷院 皇嘉門 9005
御供所 上野 日光市山内 大猷院向かって左奥.食事を奉賛する役割.ここも家光廟公開の時に通路となったため,初めて目にできた 大猷院 御供所 0010
竜興院 上野 日光市山内 龍光院.大猷院の別当を勤める 龍光院 9005
滝尾の社 上野 日光市山内 大猷院からも東照宮からも探勝路が通じている.以下の各所の見どころあり 滝尾神社 9005
仏岩 上野 日光市山内 滝尾神社への途中にある.かつては3〜4体の仏像に似た石があったというが,崩壊により失われた 仏岩 9005
子種岩 上野 日光市山内 滝尾神社のどんづまり.字面通り,子授けの霊験 子種岩 9005
素麺滝 上野 日光市日光 滝尾神社手前.場所からいってこちららしい.素麺滝は別名.含満ヶ淵の南の沢を上ったところにも素麺滝がある.その写真は省略 素麺滝 9005
飯盛杉 上野 日光市山内 樹齢500年といい,遠くから見ると飯を盛ったように見えた.近くの樹幹の大きい木の周囲長を計ったが,飛び抜けた巨木はなかった 飯盛杉か 92
手掛石 上野 日光市山内 北野神社そば.飯盛杉はここと大小べんきんぜいの碑との中間ぐらいの東側 手掛石 9005
三本杉 上野 日光市山内 滝尾神社の裏.滝尾社の祭神が降りたところという.3本のカラマツは昭和の終わりに相次いで枯死した 三本杉 9005
赤名山 上野 日光市 赤薙山(あかなぎさん).標高2010m,女峰山の東に連なる 赤薙山を望む 9005
観世音供養の石塚 上野 日光市萩垣面 如意輪観世音菩薩とある石塔だろう.律院の入口近く 律院 観世音石塔 9005
日光山光奥院 上野 日光市萩垣面 興雲律院.仏法戒律の実践の場.東照宮近くだが,境内は人気が少ない.本文通り本尊は阿弥陀如来,霊空上人      
戒談石 上野 日光市萩垣面 これも律院の入口近くに立っていた 律院 戒壇石 9005
鐘楼堂 上野 日光市萩垣面 興雲律院の龍宮造りの鐘楼.鐘は戦時供出 律院 鐘楼 9005
霧降滝 伊香保, 上野, 一雅 (他 東京1件) 全3件3題 日光市所野,瀬尾 かつての滝見茶屋のところに駐車場と展望施設.そこから観瀑台まで徒歩.滝は上下二段になっている 霧降滝 9208
雪中庵蓼太の碑 上野 日光市所野 くだけては三千丈や滝の月.駐車場のところにある.雪中庵蓼太(1717〜87)は芭蕉の孫弟子 雪中庵蓼太句碑 9208
滝壺 上野 日光市所野,瀬尾 圓朝の文では命がけの悪路に描かれている.近年立ち入りを控えるように掲示されたが,降りること自体は簡単 霧降滝壺 0005
神宮御供水 上野 日光市 滝尾からの御供水は,東照宮の白木廊下を通って本宮坂から神橋の際へ流れた 本宮水盤 9005
 −経路外−
寂光社 上野 日光市 若子神社.神仏分離前の寂光寺.明治初期の火事で高台にある神社社殿と鳥居,礎石が残る.近くには寂光の滝がある 若子神社 0605
菅山小倉村 上野 日光市(旧今市市小倉) "おぐら"ではなく"こくら".今市市の南はずれ.ここから突然と例幣使街道の杉並木がはじまる 小倉杉並木寄進碑 9808
大桑村 上野 日光市(旧今市市大桑町) 今市の北のはずれ.会津側はここまで杉並木で,ここにも同型の寄進碑が建つ 大桑杉並木寄進碑 9805

相輪木棠[とう]:木偏に棠

掲載 040416/最終更新 061201

   表の項目の説明

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