雨後の残月 | ||
−うごのざんげつ− 圓朝晩年の作品.明治30年,讀賣新聞に連載.年代が2年ずれ,冒頭こそ彰義隊の墓参の場面がつけ加わっているが,「松と藤芸妓の替紋」の焼き直し. |
大あらすじ | |
嫉妬から奥州屋を刺した幸三郎,目撃者の車夫も殺めてしまう.2人とも親類だとわかり,幸三郎の迷いの雨雲晴れて,月のような心に帰り自害. |
はなしの人びと |
川久保斧五郎 | かわくぼおのごろう | (-1874.09.21) | 車夫.ふみの兄.藤川をゆすり,殺される. |
清元三八 | きよもとさんぱち | 幇間. | |
けい | けい | (1867-) | とよ,新助の子,新太の姉. |
小美代 | こみよ | 芸者.新助とは兄妹. | |
新太 | しんた | (1871-) | とよ,新助の子. |
豊 | とよ | 夫奥州屋新助の死後,盲人となる. | |
藤川幸三郎 | ふじかわこうざぶろう | (-1875.01) | 若松屋新助,川久保斧五郎を殺し,自殺. |
松山久馬 | まつやまきゅうま | 会津藩家臣.新助らの父. | |
若松屋新助 | わかまつやしんすけ | (-1873.09) | 家出前は松山久次郎という.藤川に斬られる. |
掲載 090101