美作小皿山の由来 |
美作東山家に拝領の皿,壊した者は指を切る定め/明和元(1764)年,千代,母の薬代のため,皿の道具係に−当主作左衛門の息子長助,千代を口説くが振られる−例年の節季後,皿を改めると一枚割れている−千代の指を切ろうとするところに,米搗きの権六が身代わりに立ち,さらに箱ごと皿を砕き,主人に説教−作左衛門改心−長助,自分が皿を割ったと告白−割れた皿を皿山の根方に埋める/千代と権六が結婚−粂野美作守,権六を召し抱え−江戸で弟君の紋之丞の家来に |
美作津山城 |
連続殺人事件 |
1766年3月,渡辺織江,家来の粗相で侍に絡まれるところを浪人の松蔭が助け,美作守に召される−松蔭,小姓頭の春部梅三郎に宛てた若江の艶書を種に近習になる/1767年,重役寺島及び配下の松蔭,若殿の紋之丞を毒殺計画−話を聞かれたらしいお菊と林蔵を心中に見せかけて殺害/織江,闇討ちで殺される/梅三郎,若江と駆け落ち.途中,くせ者(実は有助)の持つ文を奪う−鴻巣の母宅へ暫く寄宿/織江を殺された祖五郎浪人.姉のお竹と信州上田へ/梅三郎の持つ文を盗もうとする賊(実は有助)から破れた文の残りを奪取.しかし惜しくも取り逃がす
|
鴻巣勝願寺 |
松枝宿の子殺し |
1768年,有助,権六を殺そうとするが失敗−上田の祖五郎のもとへ,春部が仇との神原からの手紙.それを信じた祖五郎,春部を討ちに鴻巣へ行くが,賊から奪った文を見せられ,松蔭が謀反を企む張本人だと納得.両名,主家の美作国へ向かう−お竹ら江戸へ向かうが,途中松枝宿で供の忠平死亡.宿屋の早四郎が恋慕.忠平の霊に招かれ,お竹が外に出ている間に,早四郎が来る.五平,お竹の金を奪う心算で,誤って息子の早四郎を殺す/お竹,僧宗達とともにいったん江戸に行くが,再び祖五郎を捜しに美濃へ−途中,春部が織江を殺したと聞く−宗達,お竹を犯す.これは宗達の夢 |
松枝宿 |
毒虫を採る老婆 |
秋月喜一郎,田端に住む菜売り婆から飴屋の小金屋がハンミョウを買い集めていることを聞く−秋月,婆宅で待ち伏せ,小金屋を詰問.松蔭の謀反計画を知る/お針子が持参した古着の襟にお菊が書いた密書.それを読んだ御納戸役の川添富弥,お家騒動を知る−五郎治,毒入り水飴を病身の紋之丞へ持参−富弥,危ういところを止める.紋之丞立腹,秋月が毒味しようとするのを見て,紋之丞,富弥を許す−毒入り水飴をなめた手飼いの犬を五郎治の手下が斬る.権六,それを取り押さえ.目付取り調べ−神原兄弟,頭預けとなる/松蔭,国家老の福原を抱き込もうと宴席.能役者に化けた梅三郎,祖五郎,お竹が現れる.福原,松蔭の罪を暴露.祖五郎,仇討 |
田端八幡社 |