新助市 譽石を奪う |
新助,七軒町の医者,秀英のお供.毒薬の在りかを聞き出す−秀英の妻に一つ目の妾宅のことを話し,毒薬譽石を出させる.妻を殺害−妻が間男していると偽り,秀英を連れ出して毒殺−妾のおすわ口説き.下女のお定殺す.捜索の手が入り両人逃亡する/新助の茶店に周伯堂親子が訪れる−周伯堂を毒殺−お時を吉原へ売る.お時は常磐木となる−留守中,おすわは息子の新太郎に仇討を吹きこむ−しかし,新太郎とおすわは新助に返り討ちにあう−再び手入れ |
一つ目の橋 |
またかのお関 |
剣術使いの天城豪右衛門,常磐木に振られ通し,腹いせに身請けを計画−まぶの惣次郎と心中まで計画.平吉見かねて250両の証文を渡す−惣次郎,下谷の女占い者,実はまたかのお関の二つ名の悪女を尋ねる.まんまと美人局にあい証文取られる−平吉,証文を取り返しに行く.旧知のお関といい仲に−按摩に化けた元夫の新助が訪ねてくる−お関,毒薬を奪い,酒に入れて新助を毒殺.60両奪う |
上野広小路 |
平吉 天城に乗り込む |
平吉,天城の道場に乗り込む.惣次郎が天城より先に身請けすると断りに行くが,半死半生の目にあう−惣次郎の許婚者,おくみが病気になるが,惣次郎それを放置−吉原土手で平吉,天城と誤り惣次郎の父である惣右衛門を殺す.惣次郎をおくみに会わせるよう遺言.お関,旗本後家に化け,天城の道場に息子の弟子入りを願う−色仕掛けで酔わせて天城と門弟を毒殺−常磐木を身請け |
吉原土手 中江 |
田舎の惨劇 |
平蔵親子,いたたまれず常陸の大宝へ.途中ごまの灰にあう−娘のお久,ほうそ村の治右衛門の挽き割りを盗み縛られる−平蔵,死のうとするところをお関が助ける−治右衛門夫婦を殺し,金奪う.お久は平蔵の所へ戻る−平蔵,平吉に惣次郎が受牢したことを伝える−平吉,お関とって返すが,農民に平吉つかまり瀕死の状態−お関,白滝で修行した俄修業者になり,山の垢と称して譽石を飲ませる.村人次々と死亡 |
筑波の白滝 |
按摩幸治 |
清三郎,伯父甚蔵におなつと縁談の取り持ちを頼む.おなつの兄の花蔭,承知−お島,女中のおさきと湯に−おさき,お島がなくした簪をおなつの衣類から見つけ,泥棒呼ばわり−これは,おなつに懸想した番頭藤七が,おさきに頼んで仕組んだこと−按摩幸治,それを見破り金の無心−藤七,幸治に茶入れと交換で,おさきの始末を相談−隣室でお関が立ち聞き,藤七らを利用する計画−藤七,店の金を持ち出したおさきを酔わせ,130両を奪って殺す.お関,藤七を殺す/おなつ家出−花蔭ら,おさきと藤七の悪事を知る−おなつは吾妻橋で身投げしたが,助けた男に監禁される.道灌山でようやく逃げだす.これを幸治が助ける−藤七から幸治に渡った茶入れが花蔭に戻り,帰参かなう−お関と平治,自首.服毒自殺.幸治,佃島徒刑後坊主に.惣次郎とおくみ,清三郎とおなつ結婚.常磐木地蔵建立 |
道灌丘之碑 |