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雨夜の引窓   
−あまよのひきまど−

 芝居噺.圓朝作ではない.別名「引窓与兵衛」.上方落語の「算段の平兵衛」と同じように,死体が何度も使い回される.怪談になる前で速記は終わっている.

 大あらすじ
 引窓与兵衛,庄屋の与左衛門を口論の末殺す.村人や妻が与左衛門を殺したと思いこませて金を奪う.
 与左衛門の死
 宝暦10年,横堀村の名主与左衛門,江戸の芸者お早を囲う.妻気づくが,早を横堀村へ呼び,ともに暮らす−太助,間に入ってたきつける−早を遊び人の引窓与兵衛の妻にする−早,夫の賭博で困窮−与左衛門,早宅に寄ると与兵衛が戻り口論−早の不義により与左衛門へ返すとのこと−偶然与左衛門叩き殺す
 忙しい死体
 月待ちの勘定の寄合で村の者が口論.戸へ与左衛門の死体を立てかけて中に小言.村人,狸と誤り殴り倒す−与兵衛に金で解決依頼−与左衛門の家へ連れて行き,声色使い妻に死ぬと訴える−死体を井戸へ投げ込む−妻と村の連中から金をせしめ,早と出奔−中瀬の渡し近くの早川へお早を突き落とすがはい上がってくる
中瀬の渡あたり
 はなしの人びと
嘉十 かじゅう   横堀村百姓.宮の下の平四郎.他に10人.
太助 たすけ   横堀村.百姓.下男.
はや   元芳町の芸者.与左衛門の妾.与兵衛と結婚.
与左衛門 よざえもん (1710-1760) 横堀村の庄屋.与兵衛に殺される.
与兵衛 よへえ   元江戸の髪結い.早と結婚.与左衛門殺し,死骸をネタに村人や与左衛門妻をゆする.
与左衛門の妻 よざえもんのつま   与兵衛に50両ゆすられる.

掲載 090101

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