多摩川の鮎取り |
文化年間,深川の豪商,近江屋の一行が多摩川へ鮎取り.帰りに元深川芸者の大春に会い,美声の少年,伊三郎を貰いうける |
調布 多摩川 |
須賀と毬信 |
修業の身でありながら伊三郎が荻江の節付けをしたことを,師匠の露友が怒る/毬信,自分の絵がお須賀の踊りに劣るのを残念と思い,須賀と結婚して技芸を磨く希望.金八が須賀のところへ交渉に行くが,毬信の描いた静御前の左手が拙いと墨で塗り,これを渡す−それを見た毬信,発奮して上方で6年間修業 |
静御前墓 |
荻江の奥義 |
伊三郎,小美代といい仲−露友の娘,お又病気になる.小美代に縁談.伊三郎も病気のお又のために手切れを決意−伊豆にひきこもった露友宅を探しあて,中をのぞく.お又の病がつのり,露友,荻江節の妙所を披露する.これを聴いた伊三郎,芸の奥義を体得する−3代目荻江露友を襲名へ |
伊豆吉浜 |
トスカ第1幕 |
1836年,毬信,静御前を描き上げ帰京−須賀と結婚−1837年,南泉寺に籠もり,天人を描く−大塩の乱の残党の宮脇数馬,捕り方を逃れ,南泉寺に隠れている−芸者小菊の扮装をさせ,毬信方へ逃がす−捕り方踏み込む.数馬の妹の小菊の扇子と男物の服を見つける/同心の石子と金谷,須賀に小菊の扇子を見せ,妬かせる−須賀,根津の毬信宅へ |
宮脇志摩墓 |
トスカ第2幕 |
押し問答の末,毬信,数馬をかばい小菊と会ったと認める.なおも詰問する須賀を斬ろうとする−数馬出てきて訳を話す−捕り方と石子ら家捜し.数馬切腹−毬信捕らえられ,金谷取り調べ.金谷,須賀を自分のものにしようとする−夫の助命のために,とうとう身を任せ,証拠に正宗の短刀を受ける−毬信獄死−正宗,まったくの偽物と知れる−金谷を泥酔させ刺殺−須賀,南泉寺で自害 |
南泉寺松林伯圓墓 |