心眼 | ||
−しんがん− 圓朝作.現行の演出に比べてはっきりと劣る.サゲも"寝ているうちにはいろいろのものが見えたが、目がさめたら何も見えない"に対して,文楽(8)は"盲てえものは妙なもんだねぇ、寝ているうちだけよぉく見える".夢では物の姿も,自分の心も見える. |
大あらすじ | |
信心で目が見えるようになった梅喜.とたんに女房を忘れ,芸者の小春といい仲.すべて夢. | 浅草寺 |
はなしの足あと | |
地名は現行と同じ.横浜から戻った主人公は茅場町の薬師(中央区日本橋茅場町)に日参して目が開く.明治の東京を見物しながら,浅草寺(台東区浅草2)に参詣.馴染みの芸者と出会い,奥山の釣堀(台東区浅草4)へ行く. |
はなしの人びと |
近江屋金兵衛 | おうみやきんべえ | 大坂町.目の開いた梅喜を案内する. |
小春 | こはる | 芸者.梅喜と逢引. |
竹 | たけ | 梅喜の妻. |
梅喜 | ばいき | 大坂町の盲人.針医. |
松之助 | まつのすけ | 梅喜の弟.登場しない. |
掲載 090101/最終更新 120101