烈婦お不二 | ||
−れっぷおふじ− 烈婦お不二は,岩波版円朝全集に初掲載.「操競女学校」の列伝と同様の作品.圓朝没後の明治42(1909)年,『時事新報』に連載された橘家圓喬の口演.実際に起きた飯田騒動を脚色している.烈女山口お不二(阿藤)は,飯田の名士. |
大あらすじ | |
お家乗っ取りを謀る老女若山を刺殺した烈婦不二の生涯. |
はなしの足あと | |
江戸下屋敷での花見の宴.熊谷堤での富安の闇討ち.若山を刺したお不二は飯田の牢に入れられる. |
はなしの人びと |
秋姫 | あきひめ | 1806- | 堀大和守の正妻 |
小沢 | おざわ | -1833.3.21 | 御殿女中.実は川瀬の娘.若山の不義を訴え自害 |
川瀬順道 | かわせじゅんどう | 医師.毒薬を提供.娘を見殺しにしてしまい改心 | |
塚原主水 | つかはらもんど | 1806?-1839? | 逆臣.若山と結託してお家転覆を謀る |
富安主税 | とみやすちから | 国家老.安富主計がモデル.繰り返し殿に諫言する | |
不二 | ふじ | 1818-1839.11.4 | 若山を刺し,家中を騒がせた罪で死罪 |
堀大和守親茂 | ほりやまとのかみちかしげ | [1786〜1849] | 飯田藩第10代藩主がモデル |
山口団次 | やまぐちだんじ | 1789- | 飯田藩奥向きを勤める武士.不二の父 |
若山 | わかやま | 1814-1839.10 | 豊浦三平の娘,お豊.若山として堀大和守の側室に収まり,正妻や殿を殺害計画 |
掲載 160828