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操競女学校−お民の伝   
−みさおくらべおんながっこう おたみのでん−

 操競女学校は,烈婦貞女を描いた銘々伝で,全集に残る4編と,新聞連載中に中絶した1編が知られている.いずれも短編.お民の伝の舞台は広島,筋は単純.

 貞女二夫にまみえず
 貞享元(1684)年,松平安芸守家来の一柳源兵衛,江戸詰出立の送別会で,酒癖の悪い余湖弥市兵衛を斬り殺す−切腹の道具を自宅へ取りにやると,妻のお民は驚く様子もなく合口を渡す−一柳切腹/兄の奥進八郎,お民の再婚を勝手に約束−お民断るが,兄が切腹を迫られる−お民,夫の墓前で自害
広島城
 はなしの人びと
いな いな   お民の旧奉公人.忠義.
奥進八郎 おくしんぱちろう   お民の兄.愚鈍.
たみ (1663-1684) 一柳の妻.自害.
中江玄斎 なかえげんさい   医者.一柳の友人.送別会開く.
中村市之進 なかむらいちのしん   能役者.切腹の報告役.
一柳源兵衛 ひとつやなぎげんべえ (-84.08.16) 松平安芸守家来.
安井喜三次 やすいきさんじ   安井家の3男.進八郎がこれをお民の養子に勧める.
余湖弥市兵衛 よごやいちべえ (-1684.08.15) お小姓.一柳に斬られる.

掲載 090101

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