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福禄寿   
−ふくろくじゅ−

 圓朝作.明治期の設定.一升袋には一升しか入らないと言われると,何か先が見えてしまうような噺.圓生(5)や小圓朝(3)の速記が残る.

 大あらすじ
 年末,福徳屋万右衛門の家をこっそり尋ねてきた禄太郎に母は内緒で金を渡す.その金で遊ぶ算段の禄太郎,あげくに金を落とす.自分の器量を知った禄太郎は北海道で開墾に携わる.
北の大地
 はなしの人びと
新坊 しんぼう 禄太郎の甥.禄太郎に往来で突き当たり,落とした金を拾う.
福次郎 ふくじろう 禄太郎の弟.
福徳屋万右衛門 ふくとくやまんえもん 深川万年町.77歳.喜寿の祝い.
禄太郎 ろくたろう 福田禄太郎.55歳.福徳屋の長男.下谷金杉在.母に金をもらうが落とす.後に北海道へ.
福徳屋万右衛門の妻   68歳.子に甘い.

掲載 090101

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