三島から八王子へ |
溝口三右衛門,念仏信仰.お浜,奉公先の弥三郎と関係−弥右衛門,主人大久保加賀守(法華宗)に譫言−その結果,三右衛門江戸払い,お浜奉公先を放逐−三島で煙草の葉まきをして生計をたてる/関取琴の浦訪ねてくる.お初,弥三郎が勘当されて八王子に行ったたと聞く−たまらず家を飛び出し,八王子の金造を訪ねあてる.弥三郎は盗みを犯し,拝島の寄場送りと聞く−金造に金が必要とだまされて岡本楼へ身売り.初島と名を改める−金造から,弥三郎は寄場を出たが病死したと偽りの手紙−池田宗我,初島を哀れみ身請け
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拝島大師 |
熱海での再会 |
宗我一行,熱海へ湯治−楠細工売りをする妹のおみなと再会−宗我,三右衛門に本箱の細工を頼む−道庄らと熱海に湯治に来ている弥三郎を見かけるが,言葉を交わす折りがない−お浜弥三郎,投げ文で互いの身の上を知る−旅館藤屋亭主に箱代50両を預け出立−みな,藤屋より金を受け取るが,泥棒に入られる−琴の浦それを救い,三右衛門,お浜の事情を知る
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熱海土産 |
再び八王子へ |
根岸に帰り茶を習い始める−辻村らを呼び茶会.安西作兵衛の滑稽.茶碗の底に忍ばせた目貫がもとで,弥右衛門は宗我が命の恩人と知れる−お浜をいったん熱海に返し,弥三郎は近藤家に復縁/琴の浦,金造を懲らしめに行くが,さわに丸め込まれて金造の店請までする/法談の噂で,弥三郎が山中で金造に殺されたと聞く−浜,若侍の姿に身をかえて八王子へ−金造とさわを斬る−金造の首を風呂敷にかくし,橋本の旅館に泊まる.安西作兵衛,座敷を間違えて首を見てしまう−作兵衛,切腹しようとするところをお浜許す−打ち明け話に弥三郎が生きていると聞く−お浜自首
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善波峠 |
熱海の念仏山 |
琴の浦,万平親分をたより,金造夫妻の死骸を埋める−お浜,吟味.しかし夫の名前を明かさず−宗我,役人にはかりお浜を助ける/お浜,弥三郎を訪ねたが,弥三郎は結婚し家督も継いでおり,金で追い返そうとする−ようやくお浜,弥三郎と会う.お浜,髪を切り尼に−お浜,三右衛門と念仏三昧−みな,近藤家へ引き取られる
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熱海念仏山 |