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三国街道の往復運動  行程・地図
 越後湯沢から三国峠まで,三国街道を走るバスを使って1日でこなせないかと考えていた.
 同じように,沼田−日光湯元間もバスで行けないかと思っているうちに,金精峠越えのバスは廃止されてしまった.三国峠の方も,峠へ行くバスはなくなり,リゾートスキー場が終点となってしまっている.新潟へ抜ける機会を利用して訪問した.

 バスは三国街道を2時間に1回程度往復運動している.途中のバス停で降り,そのバスが終点から折り返してくる間に作業できれば,今度は戻って手前側の地点をこなせる.右往→→→左往←←←するのが最も効率がよく,次のバスを待つと2時間待ちぼうけをくらう.

 →→→ 湯沢駅前8時20分発は,二番バス.あとで降りることがわかっているので,途中の様子を車窓から観察しておく.
 浅貝まで行かず,平標(たいらっぴょう)登山口で降りる.ここは,ちょうど地形図の火打峠にあたるが,目的の火打坂は明示されていない.シェルタートンネルを少し進んでみるが,ここが旧道とは思えない.


火打峠
 ←←← 今度は二居を越えて三俣中央で下車.三俣脇本陣を見たあと,八木沢まで2停留所分,旧道を徒歩で下って,湯沢折り返しのバスをお迎え.

 →→→ 今度は最も奥の浅貝まで行く.終点まで乗るとホテルに連れ込まれるのでご注意.三国峠まではじりじり登りの車道を行く.途中に高層マンションがあったのにはびっくり.氷羊羹が住んでいるのか.峠に登りつき,汗が引いてくると冷えびえする.靄のかかった峠を早々に退散する.

 広い駐車場の奥に見える巨大ホテルに行く気力もなくなり,街道をとぼとぼ下って行く.時分どきだが開いている店もない.待合室のある苗場スキー場入口バス停で1時間もバス待ちする.凍るような雨の中,生活道具を荷台に積んだレゲエ風輪行が自転車を押してゆく.田舎に現れると修行僧のようだ.


三国峠
 ←←← 次は,平標を越えて二居田代スキー場で下車する.二居宿を見た後,国道を離れて峠道を登る.三国周辺は「後の業平文治」の舞台で,二居峠,中の峠といった地名は,実踏してもあいまいな部分は解決しなかった.念のため,祠堂跡や石標がないか,二居集落からちょっと薮に入って探してみるが収穫なし.

 ←←← 峠越えに2時間費やし,貝掛温泉から乗車.次の荒戸峠を探すうち,タイミングを失し,芝原で下車.農作業のご婦人に荒戸峠を問うてみるが,やはりそんな名の峠はないとの返事しか得られない.時間があれば荒戸城址を見たいところ.

 ←←← ここは単純に次のバスを待たねばならない.廃屋のお土産屋の店先にしゃがみ込んでいるうち,あたりはずんずん暮れてくる.芝原下から灯りのつく湯沢に戻り,つまらない夕飯を食べて,さらに移動.柏崎泊.


中の峠
 原作は雪の時季.熊とともに雪洞で冬を越すという奇妙な設定なので,こだわるならば,もう1度除雪してない二居峠あたりに行ってみるのが務めか.求む同行者.
2001年10月

初 日   紀行
6:46 上野 8:09 越後湯沢 あさひ303
8:20 湯沢駅前 8:58 平標登山口 越後交通バス
火打峠
9:26 平標登山口 9:40 三俣中央 越後交通バス
三俣宿
八木沢
10:26 八木沢口 10:50 浅貝 越後交通バス
11:50 三国峠
浅貝宿
13:52 苗場スキー場入口 14:02 二居田代スキー場
二居宿
二居峠,中ノ峠
16:02 貝掛温泉 16:15 芝原 越後交通バス
芝原峠
17:25 芝原下 17:39 湯沢駅前 越後交通バス
18:29 越後湯沢 18:57 長岡 Maxあさひ327
19:07 長岡 19:49 柏崎

掲載 040910

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