HOME >> 旅のはなし >> prev 京見物 next
京見物   
京都観光ルート −きょうけんぶつ−

 「三人旅」のゴールが京都.別名は「祇園会」という.じっくりと京の都を見て歩いている.東京の「鼻利き源兵衛」,上方落語の「三十石」にしても京都に関しては観光モードになりがち.「祇園会」を得意とした桂文治(8)の速記を参考にした.

 大あらすじ
 京都に到着した三人旅の一行.京都東山の名所を見てまわる.その晩,京都の町自慢がはじまると,江戸っ子は黙っていられない.口角泡を飛ばして祭り囃子を口まねする始末.

 こぼれ話
 御所の紫宸殿の砂利を握るとおこりが落ちると京都の人は自慢する.それを聞いた江戸っ子,江戸城の砂を握ってみろとやり返す.おこりが落ちるかえ?首が落ちらぁ,が「祇園会」のサゲの1つ.名古屋出身の強欲芸者に客がみんな何かしらねだられ,悔しいから墓石屋だと名のると,石塔一本おごってくれが,別のサゲ.この場合,「およく」という演題になる.
 「鼻利き源兵衛」(「出世の鼻」とも)は,金もないのに日本橋に店を構え,鼻がきくというはったりで京都へ失せもの探索に乗り込む.「祇園会」とは違った京都の名所を毎日遊山し,果ては御所の中まで入り込む.探すのが八咫の御鏡というのだからスケールがでかい.こんな勝負師のような登場人物は落語ではなかなか見かけない.三遊亭圓楽(5)が演じた.


紫宸殿の白砂
 「京見物」では東山を一日歩いて見て回る.今も人気スポットに◎○,穴場に●,有料施設に$.どこを見るかはお好みでどうぞ.
 三十三間堂 ◎$,千手観音のずらりとならんだ超人気寺院
 桃山の血天井 ○$,伏見城落城の折り,切腹の血染め板を天井に
 阿弥陀ヶ峰 ●$,石段をずっと登る.秀吉の墓
 大仏 ●,方広寺.今,大仏はなく,"国家安康 君臣豊楽"の大鐘
 耳塚 ●,朝鮮出兵時の兵士の耳を埋めたという.鍵をあけてもらって見学
 大谷の眼鏡橋 ●,2つ穴の開いた石橋.特に見せようという工夫もない
 お俊伝兵衛の墓 ●,本寿寺と実報寺の2ヶ所がある.まず誰も訪れない
 清水寺 ◎$,京の観光スポット第一位.「京見物」では参拝していない

大谷の眼鏡橋
 三年坂 ◎,産寧坂.清水坂からずっとおみやげ屋がずらり
 太閤さま大政所の墓 ?,そのものズバリはない.北政所の墓は高台寺で$
 八坂の塔 ○,法観寺.近くに桂文之助が始めた文之助茶屋.ちょっと一服
 長楽寺 ○$,頼山陽の墓.「京の四季」,濡れて紅葉の長楽寺
 八坂神社 ◎,祇園さん.二軒茶屋の豆腐田楽でまたまた休憩
 知恩院 ◎$,巨大な山門,甚五郎の忘れ傘,鶯張りの廊下
 南禅寺 ◎,石川五右衛門が絶景かなと叫んだ楼門$が有名
  ここらで芋ぼうの店で遅い昼食でもどうぞ
 若王子 ○,哲学の小道に沿っている
 滝 ●,若王子の奥へ入ったところ.訪れる人もいない
 銀閣寺 ◎$,修学旅行生でいっぱいの超人気スポット
 黒谷 ○,金戒光明寺.熊谷衣掛けの松は特に気をとめる人もいない

銀閣寺
 このルートで見逃したものとして,西へ向かって金閣寺,北野天満宮,仁和寺,嵯峨野,竜安寺あたり.南へ向かって東福寺,伏見稲荷と行けば「三十石」のルートになる.

 はなしの足あと
 京都名所:逢坂山→蝉丸さまの社→粟田口→三条の大橋→先斗町→四条の寺町→祇園の膳所裏.東山→四条→三十三間堂→桃山の血天井→阿弥陀カ峰→大仏→耳塚→建仁寺町→四条坂→大谷の眼鏡橋→鳥部山のお俊伝兵衛の墓→清水の三年坂→太閤さま大政所の墓→八坂の塔→真葛カ原→長楽寺→祇園→知恩院→南禅寺→若王子→滝→銀閣寺→黒谷→熊谷衣掛けの松→黒谷の大極殿→三条の大橋→四条 (祇園会.桂文治(8)による)

 京都名所:東山→銀閣寺→鹿ヶ谷→若王子→永観堂→知恩院→清水→大谷大仏寺→三十三間堂→東福寺の通天橋→伏見の稲荷→北山→紫野大徳寺→北野天神→平野神社→御室→八十八ヶ所→嵐山→祇園新地→御所→紫宸殿 (出世の鼻.柳家小さん(2)による)

 「鼻利き源兵衛」:全財産をはたいて日本橋に店を借りた源兵衛.隣家の白木屋が大事な裂を紛失する場面を目撃する.これを匂いで嗅ぎ出すと偽って見つけたことがきっかけで,京都まで定家卿の色紙と八咫の御鏡を探しに出張する.京都市街だけでなく,仮の官位を得て御所の中まで入り込み,偶然,御所の庭に隠れていた盗賊を見つける.

掲載 110619

HOME >> 旅のはなし >> prev 京見物 next